がんの痛みのコントロール〜痛みは我慢する価値なし〜

看護




がんは日本人の死亡率第1位です。

2人に1人はがんの時代と言われていて、がんでない人も、家族や友人を通してがんと関わる人も多いでしょう。

その中で、がんの痛みのコントロールはQOLを左右する重要な課題なのです。

痛みのコントロール
痛み止めの量が増えること
医療用麻薬を使い始めること

痛みとは?

  • 不快な感覚体験と感情体験
  • 組織損傷が原因
  • いつも主観的

(国際疼痛学会)

 

痛みとは、それを体験している人が痛いと訴えるものすべてである。(McCaffery)

 

痛いと言ったら、痛い!
そんはずはない、さっきレスキュー使ったからとかはNGですね。

痛みの種類

がんによる痛みも様々、アプローチ法も様々です。

 

  • がん自体による痛み
    がんの浸潤や圧迫による痛み(骨転移や神経浸潤など)
  • がんの進行(全身衰弱)に関連した痛み
    褥瘡、便秘、リンパ浮腫など
  • がん治療に起因した痛み
    術後痛、放射線照射後皮膚炎、化学療法後神経障害など
  • それ以外の痛み
    筋肉痛、帯状疱疹など

 

別のテーマで記載しますが、それぞれの痛みに効果がある鎮痛薬やその他の薬を効果的に選択することが重要で、すべての痛みを医療用麻薬1択にしてはいけません。

なぜ痛みを我慢するのか?

散々、主治医や看護師に痛み止めを使いましょう、量を増やしましょう、レスキュー使いましょうと言われながら頑なに使わない理由にはこのようなものがあります。

  • 麻薬=末期のイメージ
  • 麻薬イメージ
  • 副作用に対する不安
  • 耐性への不安
  • 病気の悪化と結びつけてしまう
  • 個人的な信念に基づくもの

薬物療法に対する不安や葛藤を抱えていることをまずは理解しましょう。

痛みには何の意味もない

がん患者さんは、とても我慢強い方が多いです。

私も、そんな患者さんにたくさんで出会ってきました。

しかし、痛みの我慢には、なんの意味もなくむしろ悪循環となることについて説明が必要です。

 

痛みに耐性はない(=慣れることはない)
痛みが繰り返す痛み刺激により、痛みが増強してくるワインドアップ現象が起こる

「寝てれば痛くないから大丈夫」説

これは、本当によく聞く言葉です。
病棟でレスキュー薬を出すのは実は結構面倒・・・なので、じゃあいいか、と思うこともありました・・・(土下座)

でも、じゃあその患者さんはずっと寝てるの??それで良いのか?

良いわけない!ADLの低下を助長し、強いてはQOLの低下に繋がります。

予防的・早期の疼痛コントロールにより、70〜90%は除痛できると言われています。

痛みを我慢しても、病気が治るわけではありませんが、様々な葛藤と共にある患者さんということを前提にして

痛みを医療者と共有することによる痛みのマネジメントが重要性をわかってもらえるような介入が必要です。

 

ちなみに、レスキュー薬投与までは以下の流れ

①リーダーナースが持っている金庫の鍵を借りる(リーダーナースを探す、PHS鳴らす)
②麻薬管理表に日時・残数などを記入をダブルチェックで行う(Wチェック要員確保)
③患者さんのところへ持っていく

この手間が、満床御礼、コール鳴りっぱなし、オペ患者、緊急入院と重なると涙ものなんですよ。

麻薬は厳重管理なのでしょうがないのですが、私たちも辛いけど

痛みがある患者さんはもっと辛いですよね

5分以上待ってもらうことも多かったです(土下座)

 

痛みマネジメントの原則

  • 患者の訴えを信じる
  • 痛みの原因を把握する
  • 痛みを早期から取るように努める
  • 疼痛緩和評価と副作用を繰り返し評価する

適切なアセスメントにより、効果的な薬物療法、非薬物療法が導入、維持できるような介入について次回述べたいと思います。

 

 

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