呼吸リハビリテーション②

看護




COPDなどについて説明しているこちらもをどうぞ

フィジカルアセスメントの基本原則

1.基本姿勢と態度

  • 全体から各部分へ
  • 着衣のままで、必要に応じて脱衣
  • 挨拶と優しい声かけ
  • 患者さんの周りを動きながら様々な角度から観察、実施
  • 不必要な力をいれない
  • 丁寧に、できるだけ短時間
  • 不快感を与えない

2.アセスメント技術

  • しっかりと触れる

3.アセスメント基本順序

  • 視診→触診→打診→聴診
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体表解剖ランドマーク

まずは、解剖を理解しましょう。

呼吸に関わる体表のランドマークをご紹介します。

自分の身体や家族・友人の身体で確認してみましょう。

【前面】

鎖骨→鎖骨上2-3cm上が肺尖部
∟ここから肺が始まっている!しっかり聴診しよう

第二肋間胸骨角→気管支分岐部
∟ここまで気管支肺胞音が聞るよ。自分の胸骨角を確認しよう

第四肋骨→水平裂
∟上葉と下葉の境界。ここ以下肺胞音が聞こえるよ。

【後面】

C7棘突起→背部肺尖部
∟首を少し倒して、一番ポッコリ出っ張っている部分。ここが肺尖部。

Th3
∟肩甲骨の一番上の部分を結んだあたり。上葉と下葉の境界。

Th5
∟気管支分岐部

Th7
∟肩甲骨の下端を結んだあたり。これ以下、肺区域S6.9.10

実践してみよう

呼吸観察や介助の実践編です。

ぜひ、患者さんに、家族に、明日からやってみましょう。

呼吸パターンの確認

上部胸部(軽く鎖骨にかかる)と腹部(臍にかかる)に手をフィットさせ

1分間呼吸数をカウントする。

同時に、呼吸様式、努力呼吸、痰の貯留、左右差なども観察をする。

また、見る方向も真上から、横から、足元からなど、変えながら観察する。

不要な力をいれず一定の圧で、シールを貼ったようにペッタリと密着させ、指先で掴まない!

聴診法

聴診でわかることは、換気状態、気道内分泌物

気管呼吸音:気管直上
気管支呼吸音:肺尖部
気管支・肺胞音:気管支分岐部外側
肺胞呼吸音:前面第6肋間 後面第10肋間

座位で行い、適切な位置に聴診器の膜型をあてる

音が不明瞭であれば、深呼吸を促し

副雑音があれば咳嗽を促したり、体位を変えて音の変化を聴診する

臥床患者は背部が無気肺ハイリスクのため、背部の聴診をしっかり行う

打診方法

打診でわかること

  • 横隔膜の位置を確認できることにより、横隔膜の可動を確認する。
  • 無気肺の確認、進行改善具合

打診の練習方法
厚めの本にコインを挟み、どこにあるかあてる練習は有効です!

まずは、打診に慣れましょう!

呼吸補助筋のマッサージ

呼吸補助筋群
前面→胸鎖乳突筋群、斜角金、大胸筋、腹直筋、腹斜筋
背部→僧帽筋、広背筋、大小菱形筋、脊柱起立筋、腰方形筋

筋肉の走行と垂直にあてる

直接手を使う方法と手の上からマッッサージする方法がある

対象者が不快にならないように行うことが大切。

コンディショニング

効果的な運動療法を行うための調整、準備運動のこと。

慢性呼吸器疾患や長期臥床患者は、胸郭を含む四肢体幹の柔軟性の低下、筋萎縮、過緊張、姿勢不良、呼吸補助筋を用いた浅い呼吸を行っているため、コンディショニングが必要である。

身体的な介入として、呼吸練習、リラクセーション、胸郭可動域練習、呼吸介助、体操、肺痰ケアなどがあり、メンタル面の介入や薬物療法の介入もコンディショニングに含まれている。

呼吸介助

徒手的に胸郭運動を他動的に介助すること。(=人の手で深呼吸を行う)

胸郭に手掌面をあてて、呼気に合わせて胸郭を生理的な運動方向に合わせて圧迫し、次の呼気時には圧迫を解放することを繰り返すこと。

正確な呼吸介助は1回換気量を1.5~2倍にする!

  • 無理にしない
  • 介助者の重心移動のみ
  • 介助者の前足、後ろ足の体重移動で介助する
  • 呼気時に前に重心を移動、引っ張らない
  • 患者はがんばらない、がんばるのは介助者
  • まずは何もせずに視触診で胸郭の動きを確認
  • 患者の呼吸パターンに合わせる
  • 1ミリ、2ミリを介助する程度の認識
  • 患者に体重をのせない
  • 目的達成まで続ける(ex.痰がでるまで、Spo2があがるまで)
  • なかなか達成できないときは、位置や方向を再確認、概ね10分程度まで

ストレッチ方法

シルベスター方法

胸郭拡張のためのストレッチ法。

座位や仰臥位で実施する。

①対象者は両手を組み腹部の上で伸ばして上肢を把持する

②吸気に合わせて上肢 を挙上し

③呼気に合わせて可能な限りゆっくり下制する

上肢挙上運動により負荷がかかるため、介助者が腕を支え、補助する。

嚥下機能訓練のひとつとしても実施されている。

終わりに

今回は、主にCOPD患者について述べていますが、呼吸リハビリテーションの対象者はパーキンソン、気管支疾患、手術前後の周産期管理など多岐に渡るものです。

呼吸のフィジカルアセスメントは、血圧などに比べると弾かれやすい項目だと思います。

多忙な看護師は、呼吸数は30秒測定値を2倍にしたり、もしくはSpo2値のみを評価し、呼吸数は数えない場合もあるのではないでしょうか?

1分間、しっかり対象の呼吸を視る・看る・診るをやってみましょう!

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