患者からの攻撃を受けて

看護




看護師をやっていると、患者さんからの暴力や攻撃的な態度を取られた経験があると思います。

病院勤務時代も、言葉、実際の暴力など、様々な攻撃を受けましたが、さほど気に留めていませんでしたし、今も思い出すようなことはありません。

しかし、対象者と1対1で過ごすことが多い在宅医療業界はそうはいきませんでした。

先日、とても心が病むことがあり、悟りの境地に立ったのです。

Aさんについて

365日の訪問を希望するAさん

訪問看護ステーションが2カ所で入ることになり、当ステーションへ依頼がきました。

ケアマネさんや介入中のステーションからの事前情報を読むと

これまた、なかなか手強そう・・・

  • 暴言
  • 暴力
  • セクハラ
  • 出禁続出

でも、まあなんとかなるやろうと気楽な気持ちでした。

特に、根拠はありませんが・・・

初回訪問

初回は、元々介入していたステーションに見学同行する形で伺いましたので、ことなきを得て終了。

2日後、私1人での訪問でした。

前半30分は、ちょっとした世間話をしながら、必須ケアを黙々と行いました。

話しかけられるので、相槌を打ったり、質問に答えていました。

Aさんが自分の仕事の話をしていたときのこと。


疲れる

(仕事の話をしていたので)そうですよね。仕事も体力使いますよね。

違う、あんたと話してるのが疲れる。

(自分から話してきたんじゃん・・・)失礼しました。ゆっくりしててください。

黙々とケアをする私

シーンとする室内

ねー、これまで来てくれてた人は、もっと楽しくやってくれるんだよ!

(え、先ほど疲れたって・・・)「失礼しました・・・」

一通りのケアが終わり、記録に取り掛かる私。

何してるの?

 

記録をしています。

 

何やってんだよ!ちゃんとやれよ。何しに来てるの、あんた!

今日の予定のケアは終わったのですが何かご希望がありますか?

何が希望じゃねーよ。毎日身体拭いてもらってるんだよ。

ちなみに、清拭は、毎日していません

 

 

(毎日じゃないよ。でも面倒だから、さっと拭くかと、準備をして清拭実質)背中を拭くので横を向いていただけますか?

(舌打ち)お前、10年目の看護師なんだろ、俺にそんなことさせるなよ。

失礼しました(10年目とか関係ないし・・・もう適当に拭こう・・・)


こんな感じで、あー言えばこういう

黙々としてると、「何してんだよ」

ひとつずつ説明して、確認すると「それくらい自分で考えろ」

すぐに舌打ち

すぐに怒鳴る

 

 

 

 

 

疲れた

 

 

 

悟りの境地

もう、完全にAさんの顔色を伺いながら

怒鳴られないように

ビビりながらケアする私

看護師じゃなかったと思う

私は、とにかく無になり、神妙な面持ちで、一切の笑顔を取り払い、接しました

自分の心を守るために

いい加減疲れたんです、あーだこーだ言われることも

怒鳴られることも

心を亡くしました

彼に対して、一切の感情を切り離しました

ロボットのように黙々と

彼は、どこか別世界の人種だと

その後もあーだこーだ言ってたと思いますが

心を亡くしていたので、正直覚えてないんです

ただ、退室した後、とてつもない疲労感が襲って来ました

虚無感というか

私も出禁になりたい・・・という感じ。

その後

実は、翌日から長期休暇で帰省予定だったことが幸いしました

1週間は彼と顔を合わせなくていいというだけでホッとしました

しかし、あの初訪問の日が焼き付いて、結構苦しみました

病棟時代は、そういう患者さんがいても必ず、同じ勤務たいの同僚や先輩・後輩がいました

でも、訪問看護師は1人です

あの場を共有することもできず(管理者には報告しましたが)

休暇中も、思い出しては悶々としました

休暇明けも、彼の訪問に行かなきゃと思うだけで、仕事に行きたくなくて仕方がなかった。

訪問看護を初めて、こんな想いは初めてでした。

2回目の訪問

休暇明け、すぐに2回目の訪問でした。

管理者が気を使って、ダブル訪問にしてくれていました。

それだけで、心身の安寧に繋がりました。とても感謝しています。

その日は落ち着いており、サチュレーションモニターを挟むの痛い!と怒鳴った以外は、落ちつて言いました。

管理者は、ケア中、終始無言でした。

私は、なんとなく居心地の悪さを感じたのですが、彼にとっては無言が心地いいのかもしれません。

確かに、知らない人と話すのは疲れます。

しかも、プラベートなケアを受けている。

疾患による症状もある。

 

私こそ、独りよがりな、自己満足な看護をしていたんだなと反省しました。

振り返り

私も当時はクライシスを感じ、シャットダウンすることで自分を守ったのですが

もちろん、私自身にも反省すべき点は多くあります。

患者さん自身も、新しい環境に対する不安はあったと思います。

私も、未熟者なので、緊張感を伝えてしまい、安心できる環境を提供できていなかったです。

怒鳴られるほどに、どんどん萎縮してしまい

看護を提供するというよりも、怒られないように無難にやり過ごすことを考えており、プロ失格でした。

なんとなく、無言が苦痛で、つい日常会話などを話してしまうが、みんながみんな話をしてほしいと思っているわけではないことは心に留めておきたいと思います。

本当に、対象理解、個別性のある看護など、耳タコ状態のことですが

改めて考えるきっかけになりました。

  • まずは安全安心なケアを提供する
  • 態度で示す
  • 信頼関係を築く過程である
  • 対象理解に努める
  • 怒りや暴言などは本人の性格のほか、疾患の症状である
  • 暴言などに感情が出てしまう理由を考え、理解する

 

 

 

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