がんの痛みのコントロール〜薬物療法〜

看護




今回はがんの痛みの薬物療法について述べます。

麻薬を使うことは、病状の悪化とは関係ありません。

定期投与(食後内服などではなく、時間毎に定期的使用)と予防投与が重要であり、疼痛コントロールのポイントとなります。

薬物療法

WHO式除痛ラダーに沿った薬物療法が基本!

第1段階 非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェン・NSAIDs)
つまりは、ロキソニンとかカロナールとか!腰痛に著効すると言われている。

第2段階 弱オピオイド(コデイン、オキシコドン少量、トラマドール)
※コデインは肝代謝により1/10はモルヒネ化!

第3段階 強オピオイド(モルヒネ製剤、フェンタニル、オキシコドン

 

☆第一段階の非オピオイド鎮痛薬は、オピオイド鎮痛薬と併用して使用していく。

鎮痛剤使用の5原則

 

  • by mouth
    経口投与の基本。簡便で経済的に。初回からフェントステープは保険適用外

    フェントステープ1mg=オキシコンチン20mg!!  高齢者にはせん妄リスク↑↑

 

  • by the ladder
    WHOラダーに合わせて段階的に使う。同じ強さの鎮痛薬にしない!

 

  • by the individual
    オピオイドに限界はなし。痛いときはレスキューを使用し、タイトレーション。個別性を考える。

 

  • by the clock
    定期的・予防的に服用。がんの痛みはずっと続くもの、予防的な鎮痛薬が大事

 

  • with attention to detail
    細かい点にも配慮を。副作用、心理社会面にも目を向ける

 

オピオイドについて

  • モルヒネ
    オピオイドの基本
    様々な剤形(経口・注射・座薬)※座薬はモルヒネのみ
  • オキシコドン
    有効限界(一定以上の量を超えるとそれ以上の鎮痛効果は得られなくなるという性質)がない
    副作用はモルヒネ同等
    腎障害による代謝物が微量であり
    神経障害性疼痛に対する鎮痛効果の報告
  • フェンタニル
    経皮的に吸収可能(パッチ材がある)
    腎機能への影響少ない
    便秘などの副作用がモルヒネより少ない
    耐性形成しやすい(慣れちゃう・・・)

 

<オピオイドの一部とその特徴>

 

オピオイドスイッチング

 

<目的>
・副作用の軽減・回避
・鎮痛効果の改善
・投与経路の変更
・鎮痛効果の耐性形成の回避

 

スイッチングの一例

  1. 経口薬からフェンタニル貼付剤
    MSコンチン、オキシコンチン、モルぺス:最終投与と同時にパッチ貼付
    カディアン、パシーフ:最終投与から12時間後にパッチ貼付
  2. 経口薬から持続注射薬
    経口薬内服予定時刻より持続注射開始
  3. 持続注射からフェンタニル貼付薬
    パッチ貼付→パッチ貼付の12時間後に注射薬中止
  4. 持続注射薬から経口薬
    経口薬内服と同時に注射薬中止
  5. フェンタニル貼付剤から持続注射
    パッチ剥離→12時間後に注射剤開始
  6. フェンタニル貼付剤から経口薬
    パッチ剥離後12時間後に内服

レスキュー薬

<目的>
苦痛に迅速に対応
タイトレーション(鎮痛至適1日投与量を決める)
予防的投与<投与量>
1日の投与量10-20%が安全・効果的
静脈注射:1日投与量の1/24<投与間隔>
経口1時間毎
静脈・皮下15-30分毎(TMaxを目安に)

 

<オピオイド力価換算表>

一般的にオピオイドスイッチング時は、タイトレーションも同時に行う。

レスキュー薬も含めた力価が合っているのか確認しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました