看取り看護師と緩和ケア医が語る これからの命の終わりの向き合い方

看護




後閑愛実さんの著書

「後悔しない死の迎え方」

ダイヤモンド社より2018年12月20日発売

それに関連して開催された「命の終わりの向き合い方」の対談に参加してきました!

 

看護師 後閑愛実×緩和ケア医 西智弘

看取りのケア 死とは

死のイメージってどういうものでしょうか?

怖い?

つらい?

痛い?

きっと、ネガティブなイメージを持っている方が大半でしょう。

経験したことがない未知のものに対する恐怖

メディア等でのイメージ先行

いろいろ理由はあると思います。

しかし、現在の緩和ケアの技術がしっかりと行われると、ほぼ100%の苦痛を軽減でき、生活できると言われています。

 

人の死亡率は100%です

生きていることの物理的なゴールは死なのです。

そのゴールまでのプロセスをどう過ごすのか、誰と過ごすのか、どういうことを大切にするのか

それが、死について考えるということです。

看取りのケア 看護師と医師目線で考える

 

後閑Ns
どんなに理不尽な死であっても穏やかな最期に着地させたい。

そのためにはケアしていることは・・・

  • ぬくもりを感じてもらう
  • 家族に対してその人の思い出を語る、共有する
    入院生活中のちょっとしたエピソード、普段の様子などを共有する
  • ありがとうで見送る
    看護師から「⚪︎⚪︎さんありがとうございます」ということで、家族も感謝を伝えることができる

 

 

西Dr
看護師の役割を奪わない。ご遺体を尊重し、生きているときと同じように接する。

 

  • 主治医であれば、その人の経過や人柄を淡々と振り返り、エモーショナルな部分は看護師が担当してほしい
  • 死亡確認時は、人相が変わってしまったりするため瞳孔確認はしない。その代わりにゆっくり心拍を聞くようにしている。静寂を感じてもらい、厳粛に、臨終確認を行う
  • 亡くなったことは、終わりではなく、プロセスのひとつ。
  • 家族が見て気にするので、モニターは極力つけない。家族にもアナログで呼吸がとまったとみえるほうが自然である
  • 医者が看取りの場面で全面に行くことは不自然。本人・家族の力をバックアップする

看取りのケア 余命宣告について

 

西先生は残された時間を告げるときという本を出版しています。

余命を知りたい理由を必ず問います。子どもが小さいから、⚪︎⚪︎に行きたいから、⚪︎⚪︎したい等なんでもよいけど、余命を知りたい理由を自分の中に落とし込んでいることで、その先の発展的な話し合いになる。

  • なぜ余命を知りたいのか自分の中に一回落として考える
  • そうすることで、何が心配、何を大切にしている、どう時間を使っていきたいかなどの話に発展していくことができる
  • ただ不安で聞いてくれる人には話しにくい。なぜなら、さらに不安を増強させるだけになる場合が多い
  • 現状では、余命宣告する側が慣れていない
  • 全員に余命宣告が必要だとも思わない
  • 余命宣告には医者も心の準備が必要なので、看護師が仲介できるとよい
  • 本人が知りたいのか、家族が知りたいのか事前にコミュニケーションをとることで、認識の不一致やエラーを予防する

 

看取りのケア 最善を期待しながら、最悪に備える

災害対策も一緒で、起こらないことがベストであるけれども、起こりうることに備えて、水や食べ物を準備したり、避難訓練をする。

死に対しても同様で

「準備」と「期待」を分けて考えることが重要。

 

かなり状態が悪くなって、ギリギリ滑り込みな状況での緩和ケアの介入は、その人となりや、想いをしっかり聞けないことがネックになります。

とにかく、苦痛をとることにのみに集中しなければならないのです。

緩和ケアはあくまで備えです。

最悪な状況となったときに後悔しないような備えることなのです。

その人がどういう人なのか

何を大切にしているのか

どこで過ごしたいか

緩和ケア=最期ではない!!

人生をよりよく生きる選択をしていきましょう。

看取りのケア グリーフケア

グリーフケアとは、一般的に身近な人と死別して悲嘆過程にある人を支援すること。相手に寄り添うことなどを指します。

悲嘆の時期の最大の注意点として

「⚪︎⚪︎しておけばよかった」

「あの時⚪︎⚪︎していれば」

と、絶対に言わない!

一部では、その発言は医師のマウンティグと無力感からくるものらしいです。

過去に戻ることはできないのです。

未来を見据えてどうしていけばいいのか考えましょう。

未来志向に重きを置きましょう。

家族内でできそうになければ、グリーフケアの専門家などにに相談することも検討します。

看取りのケア いい悲しみ方

西Dr
悲しみの感情は悪いものではない。悲しみを排除しようとせずに浸って良いのです。

後閑Ns
別れは悲しい。でも、悲しめるということは、それだけ良い関係性を築けたという「しあわせ」が隠れているんですよ。

 

祖父を亡くした体験を思い出しながら聞いた。

家族の死はとても悲しくて辛いものだった

もちろん葬儀に向かいながら号泣して目を腫らしながら急いだ

でも、お通夜でも葬儀でも、楽しい思い出話で泣き笑いになり

たくさんのありがとうと

少しのごめんねと

大好きだった東京バナナを棺にたっぷりいれて

送ることができたのです。

「死」そのものはいつも、ただの現象です

その人が生き抜いたプロセスが大切です。

 

そうはいっても、理屈でわかっていても、やはり家族の死に直面すると動揺するだろう。

泣き続けるだろう

だから備えよう、準備をしよう、考えよう、知ろう

人は何か得体の知れないものに不安感や恐怖感を抱くと思います。

少しづつこのような活動が一般に広まるといいなと思います。

 

改めて死について、看取りについて

看護師として、家族として

自分の死も含めて考える1日となりました。

 

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